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受験生とカラダ 受験に強くなるカラダとココロの知識No.4 これも受験対策! 効果的な感染予防
 受験勉強もそろそろ佳境に突入。今一番こわいことの一つは、風邪をひくなどして、ダウンすることだ。そこで今回も、総合内科専門医の大和田潔ドクターにご登場いただき、感染症にかからないための効果的な予防法についてアドバイスをお願いした。
ポイントは湿度?
 
 受験日が近づいてくると、風邪からどう体を守ったらいいのか心配になってきます。今回は効果的な予防の方法を教えてください。
 
 
大和田先生
 まず部屋の環境を整えることが大事です。ポイントは室温と湿度。飽和水蒸気圧について勉強したと思うけど、空気中の水分量がそのままで室温だけが上がると湿度が下がりますよね。湿度が下がると、のどの粘膜の抵抗力が落ちるだけで無く、ウィルスが活性しやすくなります。※
※ウィルスの生存率は急激に高くなります。
 
 
暖房がききすぎると喉がカラカラになってきますね。湿度が下がっていると、自分の抵抗力は低下しているのに、ウィルスは元気なまま飛散しつづけているのですか?
 
 
 その通りです。湿度は50%くらいに保っておきましょう。湿度計と加湿器は受験生必須の健康ツールかもしれませんよ。ちなみに加湿器の種類ですが、超音波型は水が古くなるとカビや細菌が飛散する可能性があるので、加熱型のほうが清潔度は保たれるのでベターです。
 
 
 喉とか鼻は乾燥に弱いですものね。しっかり守らなければ。マスクも役に立ちますよね。
 
 
 その通り。マスクに一番期待できる性能は、外の冷たい空気を遮断して喉への加湿加温です。
 あとは風邪をひいてしまった人が咳の唾液を飛ばさないという役目も大きいですけど。
 
 
 なるほど。もしウィルスをキャッチしてしまったら、うがいで防げますか?
 
 
 ウィルスは自分が適した細胞の中に取りついてその中で増殖していくもの。インフルエンザウイルスは、体の他の場所でも増殖できますが、鼻や喉、肺の細胞の中で増えやすいウィルスです。だからうがいは予防には重要なんですよ。
 
 
 外出から帰ってもつい面倒でうがいしないことが多かったかも・・・反省です・・・。
 
 
 ウィルスは倍々に増殖していくので、初期の感染制御が大事になるんです。のどについたウイルスを洗い流して減らすだけでも意味があります。帰宅したらすぐにうがいしたほうがいいですよ。
 また1回だけ長く念入りにうがいするより、外出から帰るたびに短時間でもうがいするといった回数を多くやる作戦のほうが有利です。
 
 
 そうなんですね! 歯磨きだったら、3度の食後にしているのですが・・・。
 
 
 それはいいことですよ! 口の中には常に雑菌がいて、食べカスをエサに繁殖しているわけです。
 口が雑菌だらけだと、喉の粘膜のバリアが弱ってウィルスが侵入しやすくなります。普段から歯を痛めない程度にブラッシングしましょう。虫歯の予防も大切です。
 
ウィルスに感染した時は?
 
 とにかくウィルスを増やさないための対策をしっかり講じることですね! でも寒気がする、もしかしたら風邪かな・・・となった時、どうすればいいのでしょう?
 
 
 症状が軽いときには、すぐに病院に行かないで家で静かにしていたほうが得策のこともあります。何しろ病院は風邪の人が集まってくる所です。行かない方が良いこともあります。ただし37・5度以上の熱が続いたり、激しい下痢や嘔吐、咳など、症状が強い場合は受診して処方や処置を受けた方が症状の改善に役立ちます。
 
 
 インフルエンザによく効く薬が手に入るのでしょうか?
 
 
 医療機関で処方する抗インフルエンザ薬は、幾つかの種類から選べるようになりました。けれどもそれらは、インフルエンザウィルスを殺す薬ではありません。全て細胞膜からウィルスが遊離するのを防ぐ、つまり増殖を防ぐ薬でしかないんです。だからひいたら症状が悪化しないように自分の免疫力を高めることがポイント。消化のいい食べ物を食べて、ゆっくり休むこと。熱がとくに高い時はインフルエンザでも内服できる解熱剤を少し飲んだほうが、頭がボーっとしなくていいかもしれません。
 
 
 「そのうち治るから薬はいらないでしょう」というお医者さんもいますけど。
 
 
 受験生は1日でも早く解熱することが大事でしょう。医療機関でインフルエンザチェックをしてもらって、陽性だったら早めに薬を出してもらったほうが良いと思います。ただインフルエンザチェックも超初期でウィルス量が少ないと、陰性になる場合があります。医師は、臨床的に症状からインフルエンザを診断しますので、チェックの結果陰性でも、抗インフルエンザ薬を処方することもあります。かからないように予防するほうがより大事です。インフルエンザワクチンはちゃんと打っておきたいものです。接種して免疫が発現するまで2週間位はかかりますから、センター試験前、12月中にすませておくといいでしょう。
 
 
 家族にもワクチン接種をしてもらわないとコワイですね。
 
 
 ウィルスは種類によって感染する広さが違っています。インフルエンザは、1メートルぐらいの近距離の範囲の人から人に感染します。もしインフルエンザにかかった家族がいたら、離れていてもらい、食器やタオルなどは分けること! 受験生はとにかくウィルスがいっぱいいる人ごみは避けましょう。別の軽い風邪症状の時には市販薬を家族に買ってきてもらうのも良いかもしれません。
 
 
 市販薬を使う時に、注意する点はありますか?
 
 
 鼻水を止める薬の中には眠くなる成分のものがあります。また咳止めの薬を飲むと、中には便秘になったり気持悪くなる人もいるので、用量を守ることが大事です。もし調子が悪くなったら薬を飲むのはすぐにやめてください。さっきも言いましたけど、風邪の薬は症状の緩和に過ぎません。症状がひどい時だけ少量使うようにしましょう。
 
 
 分かりました ! 入試日をめざして、ウィルスを寄せつけない生活をしていきます。
 
 

■ウィルスから身を守るポイント!■

  • 加湿器・湿度計を活用して、湿度をほどよく保つ
  • 外出した後は、即うがい
  • 歯のブラッシングで口内を清潔に
  • ウィルスがいっぱい舞っている人混みなどには近づかない
  • 症状が軽いときには医療機関の受診は避けた方が良いこともある
  • インフルエンザワクチンを早めに接種しよう
大和田潔先生プロフィール
1965年、東京生まれ、東京都立両国高校卒。
福島県立医科大学卒業後、束京医科歯科大学神経内科にすすむ。
東京都立広尾病院、武蔵野赤十字病院にて救急診療の後、東京医科歯科大学大学院にて基礎医学研究を修める。青山病院医長を経て、秋葉原駅クリニック院長。
頭痛専門医、神経内科専門医、総合内科専門医、東京医科歯科大学臨床教授、米国内科学会会員、医学博士。著書に『頭痛(新版)』(新水杜)、『副作用』、『知らずに飲んでいた薬の中身』(祥伝社新書)、『こどものおいしゃさん』(篠原山版新書)など。医療コラムを連載しており、医療分野のメディアでの紹介、講演会など多数。
http://www.ekic.jp
 
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